こんにちは、ReyLuke(れいるーく)です。
クロスステッチキットには、クロスステッチ以外の刺し方も必要になる場合があります。
前回は、分数ステッチ(4分の3ステッチ)について解説しました。
今回は、クロスステッチキットでよく出てくる「バックステッチ」の刺し方について詳しく解説していきます。
バックステッチとは
バックステッチとは、刺繍の基本的なステッチの1つで、先へ針を出して前の針目に戻って針を入れる後ろに戻りながら刺し進める技法です。クロスステッチでは輪郭や境界線を表現したり文字を線で刺すためによく使います。
バックステッチ前
バックステッチが入っていないと、ぼやけた感じになります。
バックステッチ後
バックステッチが入って、輪郭・境界線がはっきりしました。
図案はこちらです。
バックステッチのやり方
バックステッチは、先へ針を出して前の針目に戻って針を入れる刺し方です。
バックステッチは、(右利きの人は)右から左へ進むと刺しやすいです。常に右から左に刺し進むように、布(刺繍枠)を回転させながら刺すのがおすすめです。
刺し始めの糸始末
バックステッチの刺し始めはどうするの?
裏側に余裕をもって糸をあまらせておき、刺し終わったあとで糸の始末をします。
刺し終わりと同様に、裏側の糸に数回からませる(巻き付ける)やり方です。
刺している途中で絡まないように、離れた場所から糸を出しておくと邪魔にならないです。
バックステッチの刺し方
裏側から針を出して、表側から進行方向とは逆に針を入れます。
さきほどと同じ長さ進んだ「先へ」裏側から針を出します。
1つ前に針を出したのと同じところに表側から針を入れます。
同じ間隔になるように、先から針を出して後ろへ戻って針を入れます。
これを繰り返して進んでいくとバックステッチが出来上がります。
刺し終わりの糸始末
バックステッチの糸の始末はどうするの?
裏側の糸にクルクルと数回からめます。隣の糸の下にくぐらせて巻き付けていきます。
最後にあまっている糸を切って始末します。
刺し始めの糸も、このとき一緒に始末する
離れた場所から出している糸を、裏側に出します。
針に糸を通して裏側の糸に巻き付けて始末します。
バックステッチの曲がり方
直角に曲がるバックステッチの刺し方
ここまで直線で刺してきて、次に直角に曲がる場合です。
進行方向を右から左に刺し進むように、布(刺繍枠)を回転します。
進行方向の先から針を出して後ろへ戻って針を入れます。
そのまままっすぐ左へ刺し進めていきます。
直角に曲がった裏側はこのようになっています。
裏側の角は斜めになります。
バックステッチの注意点
針目の長さをそろえる
なるべく同じ間隔で刺していくと綺麗に仕上がります。
針で縫ったあと。縫い目。針で縫ったときに開いた穴のことです。針を出して入れる間の「縫い目の長さ」を「針目○ミリ」などと表すことがあります。
ひと刺しを長くしない
クロスステッチのキットでは、バックステッチは1本の直線で表されていますがひと刺しでは刺しません。長すぎて糸がズレることがないように、針目を細かめにしてバックステッチします。
11~14カウントの布なら、1マス~2マスでひと刺しを目安にしてください。
16~18カウントの布なら、2マス~3マスでひと刺しくらいが綺麗に仕上がると思います。
必ず布目に刺すとは限らない
クロスステッチで使うバックステッチは布のマス目に沿って刺すことが多いですが、必ず布目に刺すとは限りません。
カーブ(曲線)を刺すときなどは、布目ではない場所も使うと綺麗に仕上がります。
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