クロスステッチで立体トリックアートの作り方

※当サイトには広告・プロモーションが含まれています

こんにちは、ReyLuke(@hutarigurasicom)です。

立体トリックアートとは?

立体トリックアートは、目の錯覚を利用して特定の視点から見たときに「平面の画像」が浮かび上がって奥行きがあり立体的に見える芸術作品のことです。

壁面や床面に描かれることが多く、自分自身が作品の一部となって立ち入ることができるようになっている場合もあります。

日本では「だまし絵」とも呼ばれます。

立体トリックアートを作るには、「透視図法」を使って空間の奥行きや遠近感を表現します。

透視図法は「消失点を決めて、そこへ集まる線を基準に描く」ことで、1点透視・2点透視・3点透視があります。

【パース入門講座】遠近感のある絵が描きたい!【透視図法】
主に背景を描くときに必要とされる「パース」。けれどアイレベルや消失点などが理解し辛く、苦手意識を持つ人は多いですよね。しかし実は背景だけでなく、マンガやイラストをより格好良いアングルで描くためにも使いこなせるようになりたい大事なスキルです。パースの基本を理解して苦手意識を克服しましょう!

透視図法の技術や手法を使わなくても、簡単に立体トリックアートを作る方法があります。

こちらはARIAさん(@aririria_art)の色鉛筆で描いたコカ・コーラです。

@aririria_art 色鉛筆でコカ・コーラ描きました🍹#色鉛筆 #イラスト #art ♬ Baby you (Baby you Ver.) – Yuka

本物と見間違えるほどの驚きがあります。こんな立体的に見える作品をクロスステッチで作ってみたいと思います。

今回は、iPhoneを使って簡単に立体トリックアートのクロスステッチ図案を作る方法を紹介いたします。



デザインの決める

最初に、作品のテーマやコンセプトを決定します。その際、平面の絵を立体的に見えるように意識するポイントは以下の通りです。

・影を付ける(グラデーション)
・遠近法を使う(遠くは小さく)
・土台(紙)からはみ出させる

影を付ける

物体に影を付けることで質感を表現することができます。球体の場合は、光源から遠ざかるにつれて球の一部が暗くなります。色の中で色の濃淡をつけること(グラデーション)で、球体の表面の立体感を表現することができます。

また、物体同士の重なりや立体的な形状を表現するためにも、影は非常に重要な要素となります。

こちらは「空飛ぶじゅうたん」のように見える偶然に起こったトリックアートです。

手前にある旗の影だけが偶然写り込んで、砂浜に敷かれた台が浮いているように見えます。

影ひとつで物体が飛んでいるように見える目の錯覚です。

遠近法を使う

遠近法は物体が遠くにあるほど小さく見えるという性質を利用して、空間の奥行きを表現する方法です。手前をなるべく大きく、奥を小さくすることで、物体の立体感と奥行きを表現することができます。

土台からはみ出させる

土台からはみ出すことで、絵が平面的ではなく立体的に見えるようになります。例えば、物体を紙の上に描く場合、物体の一部が紙の外にはみ出すように描くことで、物体が立体的に見えます。

また、背景を描く場合にも同様のテクニックが使われます。被写体を背景を枠に収めるのではなく背景の外まで描くことで、まるで被写体が飛び出してきたような空間を表現することができます。

こちらは新宿東口にある「巨大な猫の立体映像」です。

以上のように、影やグラデーション、遠近法、土台からはみ出すテクニックなどをうまく使うことで、平面的な絵に立体感を与えることができます。

立体トリックアートを作る方法

斜めから見たときに立体的に見えるようにするために、iPhoneを使って「Distorted drawing(ゆがんだ図面)」を作っていきます。

Distorted drawing(ゆがんだ図面)

こちらは「3D ストリート ペインティング」です。

(出典:3D STREET ART TERRACOTTA LEGO ARMY.m4v

最後まで見ていただけると分かりますが、斜めから見たときに立体的にさせるために遠くになるほど細長く描かれています。

この「Distorted drawing(ゆがんだ図面)」がトリックアートの一番難しい技術です。

写真を撮る

作品のデザインが決まったら、スマホで写真を撮ります。

良くない例

紙の外にはみ出していますが、影が付いていないので立体的に見えません。

良い例

ライトを当てて、影を付けました。

このままクロスステッチ図案に変換すると、作品を正面から見たとき立体的になります。

写真を編集する

特定の視点から見たときに立体的に見えるように、iPhoneの写真アプリの「傾き補正」を使います。

1.写真アプリの右上にある「編集」を押します。
2.画面下のメニューから、右の四角いアイコン「トリミング」を押して、真ん中の台形のアイコン「台形補正」を押します。

※写真の上下の遠近が補正できます。

3.台形補正で、奥を長く(大きく)補正します。

※長くなった部分が写真からはみ出てしまうと思います。

4.はみ出した部分が写真に入るように、枠を移動させます。
5.補正が完了したら右下の「チェックマーク」を押して保存します。

補正前:

補正後:

※これで、斜めから見たときに浮かび上がって立体的に見えるようになります。

写真をクロスステッチ図案に変換する

写真やイラストを簡単に図案化できる「図案変換ドットコム

図案変換ドットコム
お好きな写真やイラストを簡単に図案化できます!クロスステッチやアイロンビーズなどにお使いいただけます。追加してほしい機能などリクエストはこちらから...

作成した「Distorted drawing(ゆがんだ図面)」を、図案変換ドットコムでクロスステッチ図案に変換します。

出来上がったクロスステッチ作品がこちらです。

クロスステッチの部分だけ切り取って、背景と合成してみました。

図案変換ドットコムの詳しい使い方はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました