クロスステッチしてると布の端から糸がほつれてくるけど、どうしたらいいの?
アイーダやジャバクロスなどのクロスステッチ布は、刺していると布の端から編み目がほつれてきます。
布の端がほつれないように、刺し始める前に「かがり縫い」や「まつり縫い」などでほつれ止めを施す必要があります。
今回は、なぜほつれるのか?ほつれを防止するには?を解説します。また、代表的なほつれ止めのかがり縫いとまつり縫いの違いを紹介いたします。
ほつれるとは
ほつれる/ほどけるの意味
国語辞典などで「ほつれる」を調べると、「縫い目や編み目などがほどける」と載っています。
ほつれる/ほどけるとは、「本来まとまっているべき結んだり編んだりした糸などが、そのまとまりを失う」という意味です。
「ほつれる」には、縫い目や結び目、あるいは編んだ糸などがとけて乱れるという意味合いがあります。
「ほどける」には、「緊張がほどける」のように、気持ちがやわらぐ、うちとけるの意味もあります。
なぜほつれるのか?
クロスステッチ用の布は、画像のように数本の縦糸と横糸が等間隔で織られています。
布をカットしただけの状態だと、一番端の糸は編み込まれていないので、引っ張るとスルっと抜けてしまいます。斜めにカットしたり目に沿わずに切ってしまうと、その場所からほつれやすくなります。
意識して引っ張らなくても長時間クロスステッチを刺していると、少しずつ織り目からずれていき部分的に糸がほつれてくる場所がでてきてしまいます。
ほつれた糸が長くなると、刺している糸に巻き込んだり絡まったりすることもあります。
ほつれを防止するには
編み込まれていない一番端の糸が抜けないようにすれば、ほつれなくなります。
布端の糸を外側にずれないように固定するのが、ほつれ止めです。
その方法が、「かがり縫い」や「まつり縫い」です。また、布用ボンドなどの接着剤で固めたり、布端にテープを貼って固定する方法もあります。
「かがり縫い」と「まつり縫い」
かがり縫いとまつり縫いの違い
かがり縫いとまつり縫いの違いは、布の端を折らずに糸を巻き付けるか布の端を折って縫いつけるかの違いです。
かがり縫いとは?
かがる(縢る)とは、布の裁ち目などがほつれないように縫い糸やしつけ糸でぐるりと巻きつけることです。
縫うことによって布端を固定するときに使います。
<表側>
<裏側>
※アイーダやジャバクロスなど目が粗い布には「かがり縫い」が簡単です。
まつり縫いとは?
まつる(纏る)とは、布の端を折って表側の布にごく細かい針目を出して縫いつけることです。
ズボンやスカートの裾などによく使われます。
<裏側>
<表側>
※リネンなど目の細かい布には、布の端を折りたたむ「まつり縫い」が有効です。
まとめ
・刺しているあいだに布の端から編み目がほつれてくる
・布の端がほつれないようにほつれ止めを施す
・代表的なほつれ止めは、かがり縫いやまつり縫い
・布用ボンドやテープを貼って固定する方法もある
・手縫いでほつれ止めをする方法はかがり縫いが簡単
・リネンなど目の細かい布にはまつり縫いが有効
ほつれ止めは、クロスステッチが完成したらほどくものなのでキレイに縫う必要はありません。ほつれ止めの目的は、刺しているあいだに糸がほつれないようにすることです。
ほつれ止めの刺し始めは、目から抜けなければ玉結びでも問題ありません。ほつれ止めに使う糸は、刺繍糸や手縫い糸など何をつかってもいいです。
私はいつも、ほつれ止めには「ブランケットステッチ」を使っています。
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