こんにちは、ReyLuke(@hutarigurasicom)です。
絽刺しとクロスステッチは何が違うの?
両方とも刺繍の一種です。技法が違います。
刺繍とは「布などの素材に針と糸を使って装飾を施す技術」のことです。
絽刺し(ろざし)は、「日本刺繍の一つで絽と呼ばれる生地の縦目に直線で刺していく技法」です。
クロスステッチは、「糸を交差させながら❌の形に刺していく技法」です。
クロスステッチと同じ道具で絽刺しはできるの?
絽刺し用の針はフランス刺繍針やクロスステッチ針を使うことができます。布と糸は絽刺しや日本刺繍専用のものもありますが、あまり販売されていないので平織りのリネン布や25番刺繍糸でも問題ありません。
今回は、絽刺しとクロスステッチの「使う道具の違い」「刺し方の違い」、「はじめての絽刺しにおすすめのキット」について詳しく解説していきます。
使う道具の違い
布
絽刺し
「絽(ろ)」と呼ばれる絹(シルク)の布を使います。絽は、生地の目が大きく開いていることから通気性がよくて涼しいのが特徴です。
奇数の横糸ごとに縦糸をからめて織り込まれているので、縦長に生地の目ができています。
(出典:楽天市場)
クロスステッチ
縦と横が同じ間隔で織られた専用の布を使います。
「アイーダ」「ジャバクロス」「リネン」などのクロスステッチ用の布が販売されています。
(出典:楽天市場)
糸
絽刺し
専用の「絽刺し糸」や「日本刺繍糸」という絹(シルク)100%の糸を使います。保温性・保湿性・発散性に優れていて、水に濡れると縮みやすいです。
25番刺繍糸も使っても問題ありません。
(出典:楽天市場)
クロスステッチ
綿(コットン)100%の25番刺繍糸を使います。
絹の絽刺し糸に比べて、綿の刺繍糸は扱っているメーカーが多く色の数も豊富です。
(出典:楽天市場)
針
絽刺し
針先が尖った「日本刺繍針」や「フランス刺繍針」を使います。
生地の目に針が通れば、針先が丸いクロスステッチ針でも問題ありません。
(出典:楽天市場)
クロスステッチ
針先が丸いクロスステッチ針を使います。糸が通しやすい大きな針穴です。
クロスステッチ布の目を刺すために、布割れしない丸い針先になっています。
(出典:楽天市場)
枠
絽刺し
絽刺し枠には、四角い木製の枠が使われます。(厚紙の絽刺し枠もあります。)
枠に糊を塗り生地を貼り付けて、乾燥させてから使います。
(出典:手芸の越前屋)
クロスステッチ
刺繍枠には、金具付きの木製の丸枠がよく使われます。
はじめての刺繍枠なら8cmか10cmがおすすめです。
(出典:楽天市場)
刺し方の違い
絽刺し
絽の縦長の織り目を直線にひと刺しずつ刺していきます。
基本の刺し方
・1段刺し
絽の織り目を1段ずつ巻くようにして横並びに刺します。
・2段刺し
絽の織り目を2段ずつ巻くようにして横並びに刺します。
・2段して1段もどり
2段刺し、次は1段だけもどして2段刺し、これを繰り返します。
・4のダブル
2段を2回刺し、1段もどして2段を2回刺し、これを繰り返します。
基本の刺し方を掛け合わせることで綺麗な柄を作っていきます。
(出典:クチュリエ)
クロスステッチ
糸を交差させながら❌の形に刺していきます。交差する上の糸が同じ向きになるように刺します。
刺繍枠を使って、ひと刺しずつ刺す方法が一般的です。
刺繍枠を使わずに、ひと刺しで針を表から入れて布をすくって表に出す「すくい刺し」で刺す方法もあります。
はじめての絽刺しにおすすめのキット
絽刺しを始めてみたいけど、材料や道具を揃えるのがたいへん。
そんな人のために、材料や作り方説明書がセットになった絽刺しキットもあります。
クチュリエの「手づくりキット」なら、毎月送られてくる「材料セット・作り方説明書(できあがり見本写真付き)」で絽刺しを基礎から学べます。
Couturier[クチュリエ] 絹糸の光沢が美しい 日本の伝統刺しゅう 絽(ろ)刺しのブローチの会
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