こんにちは、ReyLuke(れいるーく)です。
「はじめての刺し子」買っちゃいました!
そこで今回は「刺し子(さしこ)」と「クロスステッチ」、なにが違うのか?使う道具は?といった疑問を解消していきたいと思います。
また発祥の地や歴史について繙いて(ひもといて)いきます。
なにが違うの?
両方とも刺繍の一種です。技法が違います。
刺繍とは「布などの素材に針と糸を使って装飾を施す技術」のことです。
刺し子は、「布に糸で幾何学模様などを縫い込む技法」です。
クロスステッチは、「フランス刺繍の一種で糸を交差させながら刺していく技法」です。
元々刺し子は、布を補強する技術で使われていました。
クロスステッチは、布を装飾する技術からうまれました。
使う道具の違い
布
刺し子
クロスステッチ
糸
刺し子
専用の「刺し子糸」という木綿の糸が市販されています。刺繍糸よりも長く丈夫なのが特徴です。
クロスステッチ用の25番刺繍糸を使っても問題ありませんが、刺し子糸のほうが長い分、安く済みます。
クロスステッチ
25番刺繍糸を使います。
刺し子糸に比べて、色数が豊富で光沢があるのが特徴です。
針
刺し子
一般的な縫い針よりも長くて針穴の大きい「刺し子針」を使います。
針穴に糸が通れば、クロスステッチ針でも問題ありません。
なみ縫いをするのには長い針が使いやすいです。
クロスステッチ
針先が丸いクロスステッチ針を使います。糸が通しやすい大きな針穴です。
クロスステッチ布の目を刺すために、布割れしない丸い針先になっています。
刺し方の違い
刺し子
基本は、なみ縫いで刺していきます。一針ずつ縫うクロスステッチとは違い、一度に3~10目ほど刺したあと布をしごいて針目を整えます。刺しゅう枠は使いません。
クロスステッチ
糸を交差させながら「×」の形に刺していきます。
刺し子(さしこ)の発祥と歴史
刺し子の発祥は日本です。16世期の初め頃に誕生したといわれています。
麻布は、荒い仕立てのため風が通りやすく破れやすいので、すり切れたり破れたら当て布を施し、補強や保温のためにつなぎ合わせたり重ね合わせることにより布を刺し縫いしたのが刺し子の始まりです。
木綿布
江戸時代に入ると、各地で綿花の栽培がはじまり木綿の使用が普及していきます。それでもまだ木綿は貴重で綿製品は高価でした。
1724年(享保9年)「農家倹約分限令」により、庶民は木綿布の着物の着用が禁止されてしまいます。
寒さの厳しい土地では少しでも暖かくするために、薄い布を何枚か重ね合わせて縫っていました。
布と布のあいだに空気があることにより断熱性を高め、暖かさを確保していたようです。
このようなきっかけで有名な刺し子技法が生み出されていきます。
青森県津軽のこぎん刺し、青森県南部の菱刺し、山形県庄内の庄内刺しが「三大刺し子」と呼ばれています。
クロスステッチの発祥と歴史
クロスステッチの発祥は現在はっきりわかっていません。
トルコで4世紀に誕生したとも言われていますし、古代ローマ時代(紀元前750年頃)に誕生したという説もあります。
クロスステッチは「刺繍」の一つの刺し方(技法)なので、曖昧になるのは仕方ないと思います。
刺繍についても、「3000年前には中国で存在していた」や「古代エジプトの時代(紀元前3000年頃)には、基本のステッチが出来上がっていた」という説もあります。
紀元前15000年頃(1500年ではなく15000年です)には針が存在していたといいますから、その起源を遡ることは不可能に近いです。
日本に伝えられたのは、明治時代(1900年頃)だと言われています。
まとめ
刺し子とクロスステッチ。もちろん違うのはわかるのですが使う道具や歴史を調べていくうちに、いろんな発見があり面白かったです。
特に「刺し子」は布の補強する技術からうまれた刺繍だったのが印象的でした。
それぞれの派生を見てみると
- 裁縫ー「刺し子」-こぎん刺し=刺繍
- 刺繍ーフランス刺繍ー「クロスステッチ」
こんな感じでしょうか。
「はじめての刺し子」
「刺し方の基本」も学べる本です。刺し子針、刺し子糸、ガイド線付き布、こぎん布、チャコペンシルも付いてて、創刊号は299円。安いです!
思わず書店に走りました。
第2号は2月10日(水)発売で、2号からは1,599円です。
80号までの発売予定なので、全部購入すると合計で・・・計算するのはやめておきます。
完成しました!
布の目が細かく針の太さと合ってなかったのか、刺すのに少し苦労しました。細い針に変えてやってもみたのですが、今度は糸が太くて刺しにくかったです。
なみ縫いをするなら、もう少し針と糸は細いほうがよかったんじゃないかなと感じました。
「たのしいムーミンキルト」
3月9日(火)創刊号発売、創刊号は499円。
次はこれを狙っています。(買いました!)
コメント
なるほど!