こんにちは、ReyLuke(@hutarigurasicom)です。
「over 2 threads」ってどういう意味?
「2 threads」と「2 strands」って何が違うの?
strand(ストランド)もthread(スレッド)も糸や紐のことですが、微妙に意味合いと使う場面が違います。
strand(ストランド)は撚られた1本の糸のことをいい、thread(スレッド)は集まった(織られた)糸の1本のことを指します。
たとえば、英語の図案説明書に「3 strands over 2 threads」と書いてあったら、「縦横2マスを1目として、3本取りで刺す。」という意味です。
省略して「3 over 2」とだけ書かれている場合もあります。
今回は、strand(ストランド)とthread(スレッド)の意味と違いについて、なぜ2本の織り糸を渡って刺すのかについてを詳しく解説していきます。
strand(ストランド)とthread(スレッド)の意味
strand(ストランド)とは
strand(ストランド)とは、撚り糸のことです。
クロスステッチでは一般的に、25番刺繍糸のゆるくより合わさった6本の糸から抜き取った1本の糸のことを指し、「2 strands」なら2本取り、「3 strands」なら3本取りを意味します。
2本取りは2本の糸で刺すことで、1本の糸で刺すより糸が太くなりクロスステッチの隙間が少なくなり❌の後ろに生地が見えにくくなります。
thread(スレッド)とは
thread(スレッド)とは、糸や紐のことで布の織り糸を意味します。
クロスステッチでは一般的に、織り糸(布目)のことを指します。
インターネットにおける「スレッド」とは、共通のトピックやテーマによって結び付けられた掲示板やSNSでの会話の流れや投稿の集まりを表す言葉です。
余談になりますが、会話アプリ「Threads」は、Twitter(現在はX)やInstagramのような新SNSアプリで、サービス提供してわずか5日間でユーザー1億人を超えました。
「over 2 threads」の意味
「stitch over 2 threads」とは、2本の織り糸を渡って刺す(縦横2マスを1目として刺す)ことです。1つの穴を飛ばして2×2の正方形で1つのクロスステッチをつくります。
「over 3 threads」なら2つの穴を飛ばして3×3の正方形で、
「over 4 threads」なら3つの穴を飛ばして4×4の正方形で1つのクロスステッチをつくります。
リネンなど目が細かい平織りの布では、縦横2マスを1目として刺すことが多いので、海外のクロスステッチキットの図案説明書では「over 2 threads」を見かけることがあります。
縦糸と横糸が数本ずつ組みになって織り込まれブロック織りのアイーダでは、縦横1マスでクロスステッチをつくるのがほとんどなので、海外のクロスステッチキットでも「over 2 threads」を見ることはないと思います。
なぜ2本の織り糸を渡って刺すのか
リネンの布は織り糸が細いため、カウント数が大きく布目が細かいです。
リネンにクロスステッチするときは、織り糸を渡って縦横2マスを1目として刺すことで、ステッチが大きく見やすくなり刺しやすくなります。
たとえば、28カウントのリネンをクロスステッチすると、1インチ(2.54cm)あたり28個の小さなステッチができることになります。
28カウントのリネンを「over 2 threads」で刺すと、1インチあたり14個のクロスステッチになります。これは、14カウントのアイーダやジャバクロスと同じ大きさです。
縦横2マスを1目として刺すことで、より詳細なパターンで必要になる場合がある 4分の1クロスステッチや4分の3クロスステッチなどの分数クロスステッチも簡単に行えます。
ただし、目が細かいので離れたマスを刺すとき、数え間違えて1マスずれて刺してしまうこともあるので慎重にステッチしないといけません。
目が細かい平織りのリネンにクロスステッチするのは中級者向けになります。
アイーダやジャバクロスのブロック織りの布を何度か刺してみたことがあって、ほかの布にも刺してみたい人向けです。
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