こぎん刺しのやり方|こぎん糸の使い方、こぎん布の縦横と表裏の見分け方

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こんにちは、ReyLuke(@hutarigurasicom)です。

こぎん刺しは、刺し子の一種で布に糸で幾何学模様などを縫い込む技法です。

青森県津軽の「こぎん刺し」、青森県南部の「菱刺し」、山形県庄内の「庄内刺し」の3つで「三大刺し子」と呼ばれています。

刺し子やこぎん刺しは、日本に刺繍やクロスステッチが伝わる前からありました。

刺繍が日本に伝えられたのは1900年頃(明治時代)、刺し子は16世期の初め頃に日本で誕生したといわれています。

今回は、「こぎん刺しで使う道具」と「こぎん刺しの刺し方」について紹介していきます。



こぎん刺しで使う道具

こぎん刺しで必要になるのは、「布」「糸」「針」の3つです。

決まりはありませんが、平織りで布目が数えやすい目の粗い布を使うことが多いです。
「コングレス」というこぎん刺し用の布が販売されています。

専用の「こぎん糸」や「刺し子糸」という木綿の糸を使います。刺繍糸よりも長くて丈夫なのが特徴です。

刺繍用の25番刺繍糸を使っても問題ありませんが、こぎん糸のほうが長いので安く済みます。

一般的な縫い針よりも長くて針穴の大きい「こぎん針」を使います。

針穴に糸が通れば、クロスステッチ針でも問題ありません。

こぎんキット

こぎん刺しの材料と道具がセットになったキットも販売されています。

こぎん糸、コングレス布、こぎん針、図案付き説明書がセットになっているので、すぐに始められます。練習用に最適です。

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こぎん糸の取り方

オリムパスのこぎん糸は25番刺繍糸とは違い、糸の両端が結んであって引き抜けないようになっています。

※はじめてこぎん糸を扱うときは、糸端がなかなか見つけられないと思います。

ラベルを外して、ねじれをなくし出来るだけ真っすぐにします。

輪になっている糸をまとめて切ります。

1本ずつ糸を引き抜いて束のまま保管します。

※結んである糸は引き抜けないので、結び目がある部分を切ったほうがいいかもです。

こぎん糸は25番刺繍糸と同じで、細い6本の糸がより合わさっています。

※6本取りで刺すことが多いですが、一度細い糸を1本ずつ引き抜いてそろえ直してから使うと綺麗に仕上がります。

こぎん刺しの刺し方

こぎん刺しは布を回転させて、常に右から左へ刺し進めるのが刺しやすいです。

※刺し方の一例です。ご自身にあったやりやすい刺し方で大丈夫です。

刺し始めは真ん中から

図案の真ん中から刺し始めます。

布の真ん中から左へ布をすくってなみ縫いで刺し進めます。

左端までいったら、布を伸ばして糸を馴染ませます。

糸の半分(真ん中)あたりまで糸を引き、少し離れた位置に表へ糸を出して待機させておきます。

※針を糸から外して、次からは逆の糸端に針を通して刺していきます。

布を180度回転させる

【上下逆】布を回転させ上下を逆にして、右から左へなみ縫いで刺し進めます。

左端までいったら次の段を刺す

【裏側】左端までいったら布を裏返し、次の段の右端から針を出します。

【裏側】糸は引っ張り過ぎずに、少し余裕を持たせておきます。

1段ずつを右から左へ刺し進める

次の段を右から左へなみ縫いで刺し進めます。

【上下逆】布を回転させて、同じようになみ縫いで次の段を刺していきます。

1段刺し終わったら布を伸ばして糸を馴染ませる

あまり糸を強く引き過ぎず、1段刺し終わったら布を伸ばして糸を馴染ませます。

半分刺し終わったら糸を始末する

半分刺し終わったら糸を始末します。

【裏側】裏に渡っている糸に2~3回くぐらせて糸を固定します。

【裏側】余った糸を切ります。

残りの半分も同じように刺す

待機させていた糸を使って、残りの半分も同じように刺していきます。

完成です。

こぎん刺しを綺麗に刺すには

コングレスの布には縦横と表裏がある

・引っ張って伸びる方が
・平らな面が

コングレスの布は、両端を引っ張ると横に伸びるようになっていますが、縦方向には伸びません。

こぎん刺しで糸を馴染ませるためだと思いますが、縦横を間違って使ってしまうと横に引っ張っても伸びなくなるので注意です。

織り糸の縦糸は真っすぐで横糸が波うっているため、横にだけ伸びるようになっています。

横糸が波うっていて、平らな面とデコボコな面があります。

平らな面を表にして使います。

デコボコの面(裏面)を表にして刺してしまうと、強めに糸を引いたときにデコボコの間に糸が入って綺麗に仕上がりません。

こぎん糸は1本ずつ引き抜いて一度ほぐす

オリムパスのこぎん糸は、細い6本の撚り糸を1本ずつ引き抜いてそろえ直してから使うと綺麗に仕上がります。

撚り方が弱いこぎん糸は、そのまま使うとねじれがあるので仕上りが綺麗になりません。

メーカーによっては撚りが強くて1本ずつ引き抜かずに使ったほうがいいこぎん糸もあります。

なみ縫いよりも1刺しずつ刺す方法も

なみ縫いだと目数を間違えやすく糸の引き具合も難しいです。

時間はかかりますが仕上りを綺麗にするには、刺繍やクロスステッチのように刺繍枠を使って1刺しずつ刺していく方法もいいと思います。

こぎん糸を平らに整えるのに「レイングツール」を使えば、より綺麗に刺せます。

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