こんにちは、ReyLuke(れいるーく)です。
今回は、クロスステッチ初心者で全面刺しをやってみようかなと考えている人向けです。
私が初めて全面刺しに挑戦したのは、2017年。
完成まで1年くらいかかりました。
図案は?道具は?糸の整理は?刺し方は?など、その時に疑問に思ったことや苦労したことをお伝えできればと思います。
この記事を読むことで、初めて全面刺しに挑戦する人があとで後悔することや失敗することがなくなれば嬉しいです。
少し長くなりますので、目次から読みたいところへ飛んでいただいた方がいいかもです。
第一章:全面刺しとは
空欄がない(全てにステッチする)図案で刺すことです。
全面刺しの特徴
- 布の目が細かい(18ct〜25ct
- 糸の色数が多い(100色以上あることも
- 同じ糸の色が固まってなくことが少ない(1マスずつ飛び飛びにあることも
中級者から上級者向けの作品が多いです。
完成まで何ヶ月もかかります。大作だと数年かかることもあります。
第二章:図案選び
初めにしなければいけないのが図案選びです。
すでに欲しい図案が決まっている場合はそれが一番いいです。
図案を選ぶときのポイント
途中で挫折しないために、はじめての全面刺しは小さな図案がオススメです。
好きな図柄が見つかったら、大きさ・色数・布のカウント数をチェックしましょう。
メーカー別全面刺し図案
全面刺しといえば「HAED」が有名ですが、海外メーカーの一部を紹介します。
Haevn And Earth Designs(HAED)
「HAEDの図案・キットの探し方|無料図案もダウンロードできます【クロスステッチ】」で詳しく解説しています。
Golden Kite(GK)
Luca-S(ルーカス)
「Luca-S(ルーカス)の図案・キットの探し方【クロスステッチ】」で詳しく解説しています。
Tilton Crafts(TC)
※この画像の図案は全面刺しではありません。
Artecy
Thea Gouverneur(テアグーベルヌール)
Dimensions(ディメンジョンズ)
図案のみかキットかどちらを選ぶべき?
全面刺しがはじめてなら絶対にキットがいいです。図案のみ購入して刺繍糸を別で購入するのは、はじめての全面刺しではオススメしません。
オススメしない理由
- 刺繍糸を準備するだけでも大変
- 色数が多いので糸を全て買うと結局キットより高くなる場合がある
- 布の種類や大きさを間違える可能性がある
特に布の大きさを間違えてしまうと大変です。図案より布が小さいと全部入りきらずに最後まで刺しきれません。
詐欺サイトやコピー品に注意
全面刺しは海外輸入のキットが多いです。それが原因かは分かりませんが、詐欺サイトが多く見られます。
代金は支払ったのに商品が届かない被害があるので注意してください。
詐欺サイトを見極めるポイント
値段が安すぎる(通常価格の半額以下になっている)のは危険です。
「メーカー公式」と強調しているのも詐欺サイトに多いです。
コピー品のデメリット
コピー品は、刺繍糸が安物だったり色が違ったり、刺繍糸の長さが足りなくなる場合があります。
図案の印刷もムラがあったり紙質が安物だったりする可能性があります。
被害にあわないための対策
・販売店を検索してみましょう。はじめて購入するお店なら「評判」なども調べてみるといいです。
・商品のレビュー(口コミ)を事前にチェックしましょう。「商品が届かない」や「コピー品だった」などがあれば購入しないほうがいいです。
・信頼できるサイトで購入しましょう。聞いたこともない販売店はなるべく避けた方がいいです。
「詐欺サイトの被害にあわないために|もし被害にあってしまったら」で詳しく解説しています。
第三章:準備編
今まで通りで問題ないです。道具は必要になったら揃えていくのがいいと思います。
スクロールフレーム
丸型の刺繍枠でも十分できますが、両手が使えて布もシワにならないので使ってる人は多いです。
値段もそこそこするので、本格的にやるようになったら検討してみましょう。
ニードルオーガナイザー
刺繍糸を付けたままの針を刺しておけます。
パーキング法で糸が変わるたびに一度針から糸を抜いて差し替える必要がなくなります。その分、クロスステッチ針もたくさん用意しなければいけません。
第四章:布の処理
ここは重要です。ここで失敗すると取り返しがつきません。
例えば、18ctの布のつもりでカットしたら実は16ctの布だった場合、布の大きさが足りなくなってしまいます。
何ヶ月もかけて刺してから布が小さいのに気付いたときのショックは計り知れません。
刺し始める前に、10マスずつに補助線を引いて大きさを確認するのが間違いないです。
はじめから消えるガイドラインが入っている布
一度使ってみたいですが、14ctと18ctしか見つけられませんでした。
しかも18ctは売り切れ。在庫があれば買ってみたいです。
第五章:刺し方
1本取り?2本取り?
図案に書いてあります。英語で「2 (strands) of over 1」と書いてあったら「2本取りで1マスずつ刺す」という意味です。
「1 over 1」は、1本取りで1マスずつ刺す
一般的に、18ctまでは2本取りでそれ以上は1本取りで刺すことが多いです。30ctを超えると2マスで1目として刺すようになります。
刺し始めはどこから?
刺す方法によって違ってきます。
穴埋め法なら真ん中から刺すと上下左右の余白が均等になっていいです。
パーキング法なら端から刺します。左上か左下から刺す人が多いです。
穴埋め法
一色ずつ同じ色の糸をまとめて刺す方法です。
同じ色を全て刺してしまうのではなく、近くにある同じ色を刺したら糸を始末します。
途中で糸がなくなったら別の色に変えてもいいですし、気が向いたところを好きなように刺せます。ただし刺す場所が飛び飛びになるので刺し間違いには気を付けなければいけません。
「【クロスステッチ】全面刺しの刺し方①|穴埋め法のやり方」で詳しく解説しています。
パーキング法
1列ずつ順番に刺していく方法です。
色が変わったら、今刺している糸は始末せずに次に刺す場所に先回りして糸を出しておきます。そして次の色の糸を刺して、また色が変わったらその色の糸は始末せずに次に刺す場所に糸を出します。
糸を出してその場所がくるまで待機しているのでパーキング(駐車)と呼ぶようです。色の数だけ糸がパーキングしている状態になります。
縦に進む人、横に進む人、斜めに進む人と刺し方も様々です。
「【クロスステッチ】全面刺しの刺し方②|パーキング法のやり方」で詳しく解説しています。
第六章:完成後
完成したら額に飾りましょう。きっと素敵な作品になると思います。
コメント